米国株(アメリカ株)ETFの投資信託との違い。結局どちらがいいのか?

米国株(アメリカ株)ETFと投資信託でどちらを購入するのか、悩みますよね。

その違い、メリットデメリット、結局、どちらを買うべきかについて、自身の検証も含めて解説します。

この記事で解決できるあなたの悩み

 1:米国株(アメリカ株)のEFTと投資信託のメリットデメリットなど、違いが知りたい。

 2:米国株(アメリカ株)のETFと投資信託どちらを選べばいいのかわからない。

 3:米国株(アメリカ株)のETFや投資信託の買い方が知りたい。

 4:米国株(アメリカ株)のETFや投資信託の自動積立など、買い方が知りたい。

 5:米国株(アメリカ株)のETFや投資信託のおすすめが知りたい

などに効いてきます。

GABURO
GABURO

この記事を書いた人

GABUROです。

不動産投資で20万円の不労所得を得ています。

これからの余剰金長期投資は、米国株1択かな?と思っています。

さて、本題に移りましょうか。

米国株(アメリカ株)のEFTと投資信託のメリット・デメリット

米国株(アメリカ株)のETFや、投資信託を選択する上での、

まずはそれぞれの違い、メリット、デメリットを一覧で紹介します。

項目ETF投資信託
上場・非上場その投資信託自体が上場している非上場の投資信託
運用規模一般的にかなり規模が大きい選ばないと大小がある
銘柄数それほど多くない多い
購入場所証券会社で買えるが、
ほしいETFが同じ証券会社で
買えない場合がある
証券会社や銀行・郵便局など
ほしいETFが同じ証券会社で
買えない場合がある
取引可能時間米国本土取引所の
取引時間中いつでも
日本国内での取引時間
購入価格リアルタイムに変動する1日1回決まる基準価額で
取引することになる
最低購入価格1口数千円〜1口100円〜
購入方法市場で金額を指定する指値注文
または成行注文
基準価格をもとに
購入価格を算出して購入
自動積立できない!できる!
配当(分配)金自動投資できない!できる!
信託報酬0.03%くらいから。~1%程度0.93%程度。一般的にETFより高い
ETFと投資信託のメリット、デメリット

つまり、下記のようにまとめることができると思います。

米国株(アメリカ株)ETFのメリット

1:取引量が多いので、投資信託のように分配金や配当金で規模が小さくなりつづけ、償還されて、いつかなくなってしまうリスクが低い。

2:取引量が多く、リアルタイムでの取引が可能なので、とにかく市場からすぐ抜けたいときや、資金需要がある場合はお金を引き出しやすい。(証券会社の振込スピードによる。)

3:米国(アメリカ)国内では最も一般的な仕組みであり、かなり低コストで購入できるために継続した場合の利益寄与が大きい。0.03%とか、かなり運用コストが低い。

4:上場されているので他の上場企業と同じようにファンダメンタルズ、チャート分析できる。

米国株(アメリカ株)ETFのデメリット

1:日本国内では情報が入ってきにくい。基本的には誰かのオススメを妄信するところから始まる。

2:沢山の種類があり、なかなか選びにくい。

3:数日かけて円からドルへの交換をして、かつ、その後に注文を出す必要がある。(若干時間がかかる。)

4:為替変動のリスクを受ける。

5:海外のETFなので、自動積立などの仕組みは今のところどの証券会社も用意していない。

6:また、海外ETFは分配金の自動再購入の仕組みがない。

米国株(アメリカ株)投資信託のメリット(日本の証券会社で購入)

1:日本の証券会社で購入できるために身近。

2:日本の証券会社で購入できるために、情報が豊富で理解しやすい。

3:基本は今日の取引が明日反映される。(注文と取引は基本15:00まで)

4:下記のような金額単位で取引ができるため、資金需要の発生時の売却から1週間以内のイメージでえ手元に現金が戻る。(あくまで例です。)

買付単位口数:1万口以上1万口単位/金額:100円以上1円単位/積立:100円以上1円単位
売却単位口数:1万口/金額:1円
※定期売却の場合は 金額:1000円以上1円単位
約定日ご注文日の翌営業日(国内・海外の休場により遅れる場合がございます)
受渡日約定日から3営業日後

5:日本の投資信託なので、自動積立などの仕組みが完備されているケースがほとんど。

6:また、投資信託から定期的に支払われる分配金は、自動再購入に充てる仕組みがある。

米国株(アメリカ株)投資信託のデメリット

1:信託報酬は少したかめとなります。0.0968%とかが多いです。

2:証券会社によって取り扱っている投資信託のバラエティは違い、店舗型の証券会社はとにかく選択肢が少なく、割高。

3:運用資産が少なめとなるので、分配金が基準価格の下げ圧力に効きやすく、最悪は償還リスクがある。

結局、ETFと投資信託どちらが儲かるのかを愚直に計算してみた。

例えば

SBI-SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド

(愛称:SBI・バンガード・S&P500)

なら、

信託報酬 (税込)/年0.0938%程度以内

これが意外に効いてくるんですね。毎年、1000万円を運用していると、

0.0938%程度なら、9380円払っていることになります。

つまり、1000万円の運用で約1万円のチャージです。まあまあの金額です。

一方、ETFで、例えばバンガード S&P 500 ETF(VOO)なら、

経費率(Total Expense Ratio)0.03%

となるので、1000万円の運用で3000円のチャージとなります。これは安いですよね。


ただ、見えないメリットやコストもあるので、やはりトータルで考える必要があります。

分かりやすくするために過去1年のことで考えますね。

投資信託SBI-SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドの基準価額推移

現在価値は14505円ですので、9644円から、50.5%のアップとなります。

一方、下記もご覧ください。

ETFバンガード S&P 500 ETF(VOO)の基準価額推移

VOOの基準価額

271.08ドルから、382.03ドルなので、40.9%アップとなります。

ということで、この1年だと、投資信託の方が基準価額の伸びが良かったということになります。


じゃあ、わざわざ面倒なETFを購入する必要ないのでは?と思いますよね。

本当ですかね。過去3年でも見てみました。

投資信託の1年半検証:

SBI社がバンガードと組んだのは最近なので、過去3年のデータが取れません。

そのため、丁度1年半の成績となりますが、基準価額10000円から、14505円ですので、やはり45%アップくらいです。


ETFの検証:

次にETFを1年半で検証すると、271ドルから382ドルなので、やはり40.9%伸びとなりました。

つまり成長率をまとめると、

投資信託
(SBIのバンガード、S&P500)
ETF
(米国のVOO、S&P500)
1年50.5%40.9%
1年半45%40.9%

1年半という非常に短い期間だけで考えた場合は、

上記のような結果になりました。

つまり、一般的な株と一緒で、結局は人気投票ということになるのでしょう。

しかし忘れたくないのは運用規模も大事です。

SBIバンガードは純資産201,909百万円、VOOは220,575.54百万米ドル

となっており、およそVOOは100倍の規模

直近の伸び率を考えると、SBIバンガードがいいと思うのか、

小型株の伸びが早くて大きくても、大型株になっても40%伸びるVOOがいいと思うのか、

これはあなた次第ですね。

とはいえ、10%の開きがある倍、1000万円では100万円の運用益の差があります。

つまり、直近の1年半は、SBIでS&P500の投資信託に全力投球の方が良かったということです。


ただし、伸びているときは、純資産が小さい方が基準価額が上がりやすいですが、

下げる時はそれはそれで急降下のはず。ここは慎重に選ぶべきでしょう。


ということで、下げのときも見てみました。

★当サイトオリジナル検証★ 投資信託とETFの下落相場での比較

コロナショックでは、11824⇒7742への下げ。つまり、約35%のドローダウン

一方、下記のETFであるVOOも確認しましょう。

310.28ドルから、210.74への下げ。つまり、47%のドローダウン。

結局まとめると、

投資信託
(SBIのバンガード。S&P500)
ETF
(米国のバンガード。S&P500)【VOO】
1年50.5%40.9%
1年半45%の伸び(ドローダウン35%)40.9%(ドローダウン47%)


(*正確性を担保するため、初投稿から2日後に計算対象データを変更しました。)

どうでしょうか。

私も自分で計算してみてびっくりしたのですが、

成長余力と結果でみると、圧倒的にSBI-SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド

リスクとの兼ね合いをみても、バンガード S&P 500 ETF(VOO)の方が、ドローダウン比率が低く、下落相場に強い。

ということがわかりました。


つまり、今後、長期に持つ安全資産は、投資信託でいいのではないかな?

というのが私GABUROの見解です。

もし証券会社で口座を開くなら、初月から40万円稼いだGABUROが、おすすめ証券会社3選をまとめました。

結構、投資する瞬間って、ハイになっているので、利回りのいい方を買いがちなのですが、

将来手放しの不労所得を得るためには、資産が下がって焦る・・ということがあってはいけないのです。

私は個人的に、インデックス投資なのに、35%ドローダウンは許せないと思ってしまったのですが、

この成長率に一か八か、かけようと思うなら、このドローダウンを認める気で投資しなくてはなりません。

また、おすすめ投資信託、ETF5選という記事を今後書こうと考えているのですが、

そこでは、これから世界経済で圧倒的な存在感を示すだろうインドも組み入れた世界株式にするか、

はたまた、企業としてはインドに投資している会社も多いということから、

ダウの犬戦略と言われる、ダウジョーンズが選ぶトップ10に投資して安心感を得るのか、

そのあたりについても意見を述べたいと考えています。

資金需要が発生した場合の現金化はどちらが早いのか?

*上記文章では成長性や、リスク管理の面からまとめてみましたが、現金化についてはどちらが早いのでしょうか?

実はここも、忘れてはならない、ちゃんと考えておくべき点であります。

 海外ETFも、国内の投資信託も売却後約定後の3営業日後に受け渡しとなります。

 つまり、これをまとめると・・あれ?と思うかもしれない。

証券会社国内営業日12345
米国ETF発注=米国内約定日本国内約定      国内受渡日
(外貨建て・円貨建て)
外貨建ての場合円転必要
      
米国投資信託国内発注日本国内約定国内受渡日

そう、ETFの方が現金化は早いんですね。

しかしながら、注文の出し方や、現金化の仕方がわからない人にとっては、

どんな仕組みでクリックしていけばいいかさえもわからないので、

ユーザーフレンドリーなのは投資信託と言えるかも知れません。


ざっと見ていると、正直言って、どれくらいの期間で手元に戻るかのイメージも効かないでしょう。


例えば、こんな資金需要を想像してみましょう。

あなたが新車を購入する、もしくは、

お子さんの大学入学金と1年分の授業料もろもろが発生して300万円の資金需要が発生したとする。


この場合に、学資保険代わりに米国株(アメリカ株)のETF、もしくは、投資信託を購入していた場合、

どちらにしても今日売却に動いたら、1週間くらいで手元にお金が戻る。

そんな時間間隔だと思えばいいでしょう。

米国株(アメリカ株)のETFや投資信託の買い方が知りたい。

私としては、海外ETFに投資するなら、SBI証券、楽天証券、マネックス証券であればひとまずどこでもいいかなと思います。

とはいえ、やっぱり選んで欲しいというあなたのために、初月から40万円稼いだGABUROが、おすすめ証券会社3選をランキング形式でまとめました。


投資信託も手軽ですしおすすめだと思います。

場合により、日本株贔屓の世界観が出てくるタイミングもあるでしょう。

そんな時は米国株(アメリカ株)に拘らない発想で、機動的にふるまえる人は、投資先を変更することありかも知れません。

米国株(アメリカ株)のETFや投資信託のおすすめが知りたい

基本的には、株は人気投票!という格言があるのですが、

その言葉は正しいと思います。


その時期の人気ランキング上位を購入して置けば基本は問題がないのですが、

ここ1年くらいの直近の成績が上位のものがランキングされている可能性が高いので、

テーマやトレンドが大きく変わった時には、ものすごいドローダウンがあり得ます。


私は個人的に、成長率が200倍でも、50%のドローダウンは許せない性質でして、

できれば安定的に10-20%稼げたら御の字だと思っています。


例えば、個人的にソニー生命の外貨建ての投資商品にもかけていて、

自分が死んだら保険は降りるし、年金としてかけた分は帰ってくる保険を活用していますが、

それでも、利回り10%少しです。


ありがとう!十分と思える気持ちもありますが、できることなら20-30%と稼げているファンドに

投資したくもなりますよね。


そんなわけで、ネット証券で最も規模の大きなSBIネット証券の、さらにNO1人気のものを選んでおけば

大きな失敗は無いと考えていいように思います。


過去記事では、eMAXISがいいと思って書いたこともありますが、

結局、今はどちらも正解のような気がしており、毎日のように証券会社のHPに入ってランキングを見ていると、

不思議とSBIバンガードを買いたくなってくる。


これって恐らく、ザイオンス効果なんでしょうね!

では記事をまとめますね。

おすすめの

この記事で解決できるあなたの悩み

 1:米国株(アメリカ株)のEFTと投資信託のメリットデメリットなど、違いが知りたい。

⇒米国株(アメリカ株)のETFはやはり海外の株なので、若干買うのに抵抗があるかも知れません。そのため、購入の手軽さでは投資信託、リアルタイム性や、換金性、信託手数料でETFにメリットがあります。

 2:米国株(アメリカ株)のETFと投資信託どちらを選べばいいのかわからない。

⇒管理がちゃんとできる人は、ETFを購入するのもお勧めです。しかし、結局コロナショックなどのドローダウンにも耐えやすいのが人気のある投資信託であることが過去実績で確認できました。

 3:米国株(アメリカ株)のETFや投資信託の買い方が知りたい。

⇒基本は、日本の証券会社から購入できます。おすすめはSBI証券や、楽天証券、マネックス証券などとなります。

 4:米国株(アメリカ株)のETFの自動積立など、買い方が知りたい。

⇒ETFは残念ながら自動積立や、配当の再投資の仕組みはありません。現在、イニシャルで現金を沢山持っていて、この先購入を1回ですませ、あとはほったらかしにしたかったり、今後の自動積み立てを希望するなら投資信託をお勧めします。

 5:米国株(アメリカ株)のETFのおすすめが知りたい

⇒これについては、次号以降でまとめようと思います。楽しみにしていてください。

GABURO
GABURO

P.S.

コメントを頂きました!jasminさんありがとうございます。

下記検討しました。

初めまして。
大変参考になる記事を有難うございます。
まさに、これから積立を行うにあたって、
米国ETFか、投資信託か、また、
為替の問題もありますので、迷っている所です。

この記事は、まさに当方の探していた内容と適合するのですが、
配当金を加味されていないのではないかと思いました。

この1年、少額積立で比較してみました所、
日本の投資信託は、配当金を選ぶと1/3程度の利回りにしかなりませんでした。

米国ETFの配当金を考慮した場合、軍配はどちらになるのでしょうか。
GABURO様が、ドル建てを選んでおられるので、
やはり米国ETFにしようと思っておりますが、
ご意見を伺えれば幸いです。
どうぞ宜しくお願いします。

GABURO
GABURO

確かにおっしゃる通りですね。

米国ETFは配当金が入ってきます。

これを毎回、ちゃんと追加購入に充てられるか?という

面倒な作業はあっても、年4回の配当は魅力ですよね。

とってもまめに再投資できる方なら、下記のようになりそうです。

今回例で取り上げたVOOですが、下記のような配当履歴です。

VOOの配当履歴

ETFであるVOOの1年半の検証には、配当の検討がなされていませんでした。すみません!!

VOOは直近の配当は1年間で4回分、5.38ドル出たとします。(バックデートする基準日を再度調べるのは少し面倒なので271ドルを基準価額とすると1.9%も配当がでるんですね。)

配当は1年半で6回分、7.99ドル増えているので、271ドルから382ドル+7.99ドルで計算すると、43.9%伸びとなりました。ドローダウンは便宜上、7.99ドル分の配当金額だけ持ち上がる、つまり271ドル中の7.99ドル分=2.9%分のドローダウンがないと仮定して計算すると、47%-2.9%=44.1%となりました。

投資信託
(SBIのバンガード。S&P500)
ETF
(米国のバンガード。S&P500)【VOO】
1年50.5%40.9%
1年半45%の伸び(ドローダウン35%)43.9%(ドローダウン44.1%)

さて、こう見てみると、1年から1年半という短期投資で見る限りは投資信託に軍配があがりますが、ETFには配当があるので、これをコツコツ再投資していけば将来的にはETFにメリットが出そうですね!

投資信託については、出たばかりの商品でもあるので長いバックデータが取れないのが残念ですが、ETFは確かにタネ銭自体が膨らんでいきます。

また、別の話として、高配当株への投資戦略もありますが、こちらの考え方を活かした場合、配当自体のパワーが、成長株投資に比べて最終的に大きな金額差になるケースがあります。市場が良くない時に積み立てをし続けるなら、配当株は市場が回復した際に大きく膨らんでくれる。

その意味では、海外ETFは配当株に似ていますね。

この爆発力は2,3年という短期では出てこない可能性も高く、積み立て投資をする前提で考えた場合には、10年や20年もすればVOO側に大きなメリットが生まれる可能性は高そうですね。jasminさん、気づきを与えて頂きありがとうございます。読者の方にもちゃんと伝わるように記載しておきました。