チャールスリバー(チャールズリバー)Charles River CRLは超ニッチ企業。今後も株価上昇が期待できる?

チャールスリバー(チャールズリバー)Charles River CRL
ルCharles River Laboratories International Inc より

地味に株価が伸び続けている超ニッチ企業、チャールス・リバー・ラボラトリーズ・インターナショナルCharles River Laboratories International Incという会社をご存知ですか?

この記事で解決できるあなたの悩み

1:伸びる企業を知りたいけど、どんな企業があるか知らない。

2:チャールスリバー(チャールズリバー)Charles River CRLがどんな企業で何のサービスを提供しているのか知らない。

3:チャールスリバー(チャールズリバー)Charles River CRLの強みを知らない。

4: チャールスリバー(チャールズリバー)Charles River CRLの決算、業績や、株価が今後伸びるのかがわからない。

などのお悩み解決に効きます。

GABURO
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この記事を書いた人

GABUROです。

米国株(アメリカ株)テンバガー候補銘柄探しと解説が得意です。

チャールスリバー(チャールズリバー)Charles River CRLは2000年の公開当時の20ドル付近から、現在436ドルと約20年で20倍まで株価上昇してきた会社です。

ここ2-3年での株価上昇率は非常に高く、高収益体制に転換してきたことにより、今後ますますのテンバガー(10倍株)化もありえる状態となりました。

チャールスリバー(チャールズリバー)Charles River CRL は何を提供している会社か

チャールスリバー(チャールズリバー)Charles River CRLは製薬メーカーや化学薬品を使用する研究機関向け実験動物(ラットとマウス)を育成、販売する企業です。

*筆者の考え:動物愛護の観点から、動物実験はやめましょうという世界的な動きがあることは理解しています。私も動物実験で苦しむ動物たちの写真を見たり、記事を見ると心が痛み根本的には根絶を求めています。スイスあたりが完全に動物実験を根絶しに行く方針だったり・・。ただ、歴史的には彼らのおかげで人類が大いに恩恵を受けて来ていますし、動物実験の完全な代替方法が開発されるまでは医薬品開発目的では必要とされ続けていることを知っています。ここでは、チャールスリバー(チャールズリバー)Charles River CRL のビジネスは、希少疾病医薬品などの開発タームを縮めるなどの理由で一部価値はあるとするスタンスを取ります。(すみませんが、普段、牛、豚、鳥を食べるのが当たり前と思っているレベルの私と、同レベルの意識の方がもしこの記事を読んだことがトリガーで、何か感じられたとしても、お互い議論をする価値もないと思うのでこの部分でのコメントは受け付けません。)

では、チャールスリバーが提供する実験動物の何が強みなのでしょうか?

チャールスリバー(チャールズリバー)Charles River CRL の業界での強みは何か

チャールスリバー(チャールズリバー)Charles River CRLがなぜ選ばれるのか?

業界内での強みは老舗としての信用と、特殊な遺伝子操作モデルマウスの提供、また、幅広い受託サービスです。チャールスリバー(チャールズリバー)Charles River CRL は1947年から70年以上研究者に向けて厳格に育成した実験動物を育成し、提供してきました。

現在では、世界20か国、80施設以上の拠点を有するグローバル企業へと成長をとげ、日本法人も持っています。

経営理念は、「Together, We create heather lives. 共により健康的な生活を創造する」としており、エンドユーザーの目的が健康への貢献に繋がるケースがほとんどです。

ビジネスとしては3点あり、下記となります。

研究モデル・サービス部門(主力):世界中の前臨床試験のために、特定の遺伝的特徴を有する動物研究モデルを繁殖させ、提供する、実験室試験用の動物モデルを提供する。

創薬・安全性評価部門:創薬サービスをはじめとした、早期開発工程を通じて医薬品を取り扱うために必要なサービスを含める。基本的には各企業の研究者が行う実験の代行と考えればいいです。

製造支援部門:試験管内(非動物)試験製品、生物製剤試験サービス、鳥類ワクチンサービスを提供する微生物ソリューションを含める。こちらも各種、めちゃくちゃ技術のいる研究操作、管理の代行と考えてればわかりやすいです。

チャールスリバー(チャールズリバー)Charles River CRL の競合はどこ?

実験動物モデルを提供している企業は、実は沢山あります。

ALPHAGENESIS INC.

COVANCE INC.

CROWN BIOSCIENCE INC.

ENVIGO

GENOWAY S.A.

JACKSON LABORATORY

JANVIER LABS

OAK HILL GENETICS

PRIMGEN

TACONIC BIOSCIENCES

TRANSGENIC INC.

TRANSPOSAGEN BIOPHARMACEUTICALS INC. などなど。

この企業群を含めた市場予測は直近まで5-6%と想定されてきましたが、 チャールスリバー(チャールズリバー)Charles River CRL は10-20%の成長率。つまり、市場平均を大きく上回る伸びを見せているのです。

​​​​2009年、欧州連合内で化粧品成分の動物実験を禁止する法律が制定され、また、動物実験を行った化粧品の販売も後に禁止することによって徐々に動物実験は減る方向にはなっていますが、特殊な遺伝子改変モデルの動物を育成できる機関は限られているため、引きつづき彼らの価値も高いものとなっています。

ビジネスモデル転換のキードライバー

世界の動きは、実験動物を減らす方向になっているのは間違いありません。では、彼らは生きていけないかというと、代替方法論の技術開発にも努力をしています。

たとえば、病態モデル向けの細胞を3次元で培養して、研究に使えるようにする技術など、今後のトレンド、法改正などには影響を受けるとは思いますが、何もしていないわけではありません。

チャールスリバー(チャールズリバー)Charles River CRL の2021年8月第二四半期決算2Q

2 四半期(4 月-6 月期)実績


売上高:前年同期比 34.0%増の9億1460万ドル (過去は10-20%以内を継続だった)◎

EPS(1 株当たり利益):2.61ドル(市場予想は 2.38ドル)◎

研究モデルとサービス(RMS):

2021年第2四半期のRMSセグメントの収益は1億7,670万ドルで、2020年第2四半期の1億1,650万ドルから51.6%増加しました。

*主要な動物モデル販売ビジネスが好調。

発見と安全性の評価(DSA)

DSAセグメントの収益は2021年第2四半期に5億4,010万ドルで、2020年第2四半期の4億4,260万ドルから22.0%増加しました。

製造ソリューション(製造)

製造部門の収益は、2021年第2四半期の1億9,780万ドルで、2020年第2四半期の1億2,350万ドルから60.2%増加しました。

2021 年度通期ガイダンス


売上高,EPSともに1.5 %ほど上方修正があった。

チャールスリバー(チャールズリバー)Charles River CRL の株価チャート(日足)

チャールスリバー(チャールズリバー)Charles River CRL の株価チャート(日足)
trading viewより

株価は絶好調です。

チャールスリバー(チャールズリバー)Charles River CRL の株価チャート(週足)

チャールスリバー(チャールズリバー)Charles River CRL の株価チャート(週足)
trading viewより

昨年のコロナの影響をうけ、一時株価がさげ、すぐに戻してからは、非常に強い勢いで伸びてきています。ちょうど、前々回の決算時に、大きな投資スジが入った模様で、けた違いの上昇が見られていますね。

このころ何があったかというと、遺伝子治療能力を強化するためにVigeneBiosciencesを買収すると発表したんです。市場がかなり好感したということですね。買収発表以来40%程度上昇してきており、決算発表あってさらに上がったので、全て織り込み済み。現在、調整局面へといったステージです。

今後も伸びるとは思いますが、割安かどうかはちゃんと考えないといけません。

チャールスリバー(チャールズリバー)Charles River CRL の業績:四半期決算売上、営業利益推移

チャールスリバー(チャールズリバー)Charles River CRL の業績、四半期決算売上、営業利益推移

売上も利益も非常に順調に伸ばしています。直近の伸びが大きいですね。買収が好影響だったのでしょう。

チャールスリバー(チャールズリバー)Charles River CRL の業績:キャッシュフロー推移(年次)

チャールスリバー(チャールズリバー)Charles River CRL の業績、キャッシュフロー推移(年次)

投資してますねー。営業キャッシュフローが伸びているのがいいです。

チャールスリバー(チャールズリバー)Charles River CRLを応援する?

チャールスリバー(チャールズリバー)Charles River CRLに投資するかどうかという目線を持っている人は、どちらかというとカタイ経営をしている会社好きな方でしょう。この企業はニッチですし、ブランド力もあり、かつ、今回のウイルスベクターの扱いに長けた企業の買収は、商売の幅を拡げるので売り先を沢山持っている彼らにとってよい買収となっています。

今後も継続的な利益成長を期待できる企業として間違いなく魅力はありますね。懸念は、動物実験禁止!見たいないきなりの環境変化がないなら、このまま伸びていくでしょうけど、もし環境変化があった場合は、凄まじい努力を求められる事業だと理解しておく必要はありますね。

GABURO
GABURO

チャールスリバー(チャールズリバー)Charles River CRL

は今後も伸びるように思います。

チャールスリバー(チャールズリバー)Charles River CRLの企業分析は以上です。(ちなみに、この記事は個人の意見を記載しているもので投資推奨ではありません。)

ちなみに、他に伸びる銘柄をお探しですか?合わせて読みたい↓2021年おすすめ銘柄

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