パランティアテクノロジーズPalantir(PLTR)の将来性を分析する

パランティアテクノロジーズPalantir(PLTR)の将来性、今後

パランティアPalantir(PLTR)は米国アメリカ株で最も将来性のある企業の一つです。

謎の銘柄パランティアPalantir(PLTRの今後の業績がどうなるか、事業内容や、決算分析を振り返り解説します。

GABURO
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GABUROです。

米国株(アメリカ株)テンバガー候補銘柄探しと解説が得意です。

最近取り組んだ銘柄の一つは、エントリー後すぐに47%上昇し、一旦利確しました。

パランティアPalantir(PLTR)は現在赤字ですが、直近のキャッシュフローはプラスに転じています。

2020年の9月上場初値9.5ドルから26.28ドルと、1年で276%の株価上昇中。今後もさらに目標株価を切り上げていくことは想定されます。(2021年9月11日時点)

この記事で解決できるあなたの悩み

1:パランティアPalantir(PLTR)がどんな会社で業務内容がよくわからない。

2:パランティアPalantir(PLTR)のビジネスモデルや競合に対する強みを知らない。

3:パランティアPalantir(PLTRの決算、業績や、株価が今後伸びるのかがわからない。

などのお悩み解決に効きます。

では、謎の銘柄、パランティアPalantir(PLTR)について解説します。

パランティアPalantir(PLTR)はどんな会社?業務内容は?

パランティアPalantir(PLTR)の事業内容とは?

パランティアPalantir(PLTR)は、AIを使って顧客が持つ情報の全てを統合する仕組みを、カスタムメイドで提供する先進的なソフト開発会社です。ただし、最近はやりのクラウドサービス会社とは違い、全部をクラウド移行させるようなビジネスではなく、あくまで客先環境がクラウドでないなら、その環境下での統合サービスを提供しています。

パランティアPalantir(PLTR)サービスは、顧客が使う様々なシステム内情報を一括で吸い上げ、それらを突合させることにより、情報を紐づけることで、人が情報分析する前処理を楽にする点に価値があります。

企業のデータアナリストの仕事は、使えるデータ分析のための情報を集めて、エクセルでグラフ化したりする作業から始まります。販売データと顧客のアクセス数は相関するか?などの情報を一からハンドで紐づけるような地道な事務処理作業を行っています。

今後100年間で最もセクシーな職業と言われるデータアナリストは、泥臭く努力している人たちなのです。そして、仕事のボリュームの8割をこのデータ前処理に使っており、知恵を使う生産的な仕事は2割と言われます。

そのようなデータの前処理を半自動化する仕組みをパランティアPalantir(PLTR)が提案してくれることで、彼らの知恵の活用が進むのです。

パランティアPalantir(PLTR)の顧客、提携先の増加

元々パランティアPalantir(PLTR)は政府系の仕事を受けることが多かったシリコンバレー発のベンチャー企業でした。顧客としては、米軍、国防総省、FBI(連邦捜査局)、CIA(中央情報局)といった機関からデータ分析業務を委託され対応してきたソフトエンジニア会社です。

パランティアの創業者はペイパル創業者で有名人、ピーター・ティールで、創業資金をCIA(米中央情報局)が直接運営するベンチャーキャピタルIn-Q-Telが提供しています。つまり、CIAがそもそものパトロンなんです。

沢山の成功事例を作ってきているはずなのに、謎に包まれた会社となっているのは、これらの取引内容を公開できない契約になっているからです。

ですので、彼らの価値を成果として確認するのは用意ではありません。

一方、上場するかしないかの時期から、目線を民間企業への販売活動にシフトしだしました。

その結果、JPMorgan Chase社、Airbus社、Ferrari社などの大企業が顧客になっています。

パランティアPalantir(PLTR)の強みは何か

パランティアPalantir(PLTR)は政府機関と強いコネクションと実績がある

もともとCIAから資本が入っているというだけで、政府系からは絶大な信頼があります。

実績としては、9.11テロの黒幕であるオサマビンラディンの居場所を特定したと噂されていますし、コロナウイルス罹患状況の情報突合、移民の行動分析などに、各種の情報分析を容易にする機能を提供しています。

パランティアPalantir(PLTR)の競合とブランド力

政府系に入り込んでいるという意味ではパランティアPalantir(PLTR)に追従する会社はありません

グーグルが政府の諜報機関に技術提供することは、倫理的に戦争を助長するという点で技術提供を断り、その代わりに彼らが受注したということを考えると、競合はグーグルやマイクロソフトなどのAI開発母体、DX推進企業の全てです。

顧客側に立って考えると、DXの選択肢は無限にあり、パッケージソフトを販売しているクラウド側のDX情報統合会社も競合になりえます。顧客管理システムならセールスフォースなどでしょうし、作業の自動化という点ではユーアイパスも競合です。または、彼らと直接競合しなくても、それらサービスを複合的に提案するSierも競合になりえます。

ただし、政府系で仕事がもらえるかということ、普通の企業ではなかなか難しいです。ですので、アメリカ政府機関で認められているという強いブランドが強みになっています。

パランティアPalantir(PLTR)の実績

ある巨大石油資本の1社は、数時間でERP SUITEの導入・展開を完了しました。

PALANTIRのソリューションは導入から2週間足らずで5,700万ドルの節減効果を発揮し、その効果は年間で10億ドルに達する見込みです。

https://www.palantir.com/japan/

上記のような実績をうたっています。

また、日本ではSOMPO ホールディングスとの合弁事業を開始しています。

上記のように現在パランティアテクノロジーズPalantir(PLTR)は、海外での売り上げも伸ばしてきています。

パランティアPalantir(PLTR)の2021年8月、第2四半期、直近決算(5-7月)2Q

パランティアPalantir(PLTR)第2四半期決算(5-7月)2Q :実績

売上高◎:前年同期比 49 %増の 3.76 億ドル(市場予想は 3.60 億ドル)

パランティアPalantir(PLTR)第2四半期決算(5-7月)2Q 売上高
https://investors.palantir.com/files/Palantir%20Q2%202021%20Business%20Update.pdf

EPS◎(1 株当たり利益一部項目を除く):4 セント(市場予想は 3.4 セント)

純利益◎:0.98 億ドル(市場予想は 0.79 億ドル)

EBITDA◎:1.22 億ドル(市場予想は 0.9 億ドル)

フリーキャッシュフロー◎(調整後)・・・0.5 億ドル

営業キャッシュフロー◎(調整後)・・・0.23 億ドル

商業ベースの売上が90%増

パランティアPalantir(PLTR)第2四半期決算(5-7月)2Q 商業ベース売上
https://investors.palantir.com/files/Palantir%20Q2%202021%20Business%20Update.pdf

顧客数前四半期比 32%増、

トップ 20 顧客の平均売上高が3900 万ドル(前四半期は 3600 万ドル)

予約済み契約額は前年比 175%増の 9.25 億ドル。

パランティアPalantir(PLTR)第2四半期決算(5-7月)2Q 予約済み売上
https://investors.palantir.com/files/Palantir%20Q2%202021%20Business%20Update.pdf

パランティアPalantir(PLTR)の第 3 四半期ガイダンス

売上高:43%増の 3.85 億ドル(市場予想は 3.80 億ドル)

営業利益率(調整後):22%

これまで利益を出せてなかった企業だけに、この営業利益率22%への変化は大きい!

パランティアPalantir(PLTR)の通期ガイダンス

売上高成長率:30%以上(従来予想は据え置き)としています。

今後の2025年までのガイダンスも、上記据え置きで30%成長と伝えています。

パランティアPalantir(PLTR)の株価チャート(日足)

パランティアPalantir(PLTR)の株価チャート(日足)
trading viewより

パランティアPalantir(PLTR)の株価は2020年の9月にIPO上場、初値9.5ドルより大幅上昇していきています。直近の好決算でしっかり商い量を増やしており、現在、過去の抵抗線を上抜けるかどうかという状況。

短期的にはゆるいカップウィズハンドル形成中と見えます。

パランティアPalantir(PLTR)の株価チャート(週足)

パランティアPalantir(PLTR)の株価チャート(週足)
trading viewより

パランティアPalantir(PLTR)の株価を長期の足で見てみるとここ数か月はボックス圏内の高値圏での動きにみえます。

週足でみてこれだけ過去抵抗線がはっきりしているので、この26ドル付近を一旦上抜けしてくれれば、10ドルくらいスーッと動くイメージですね。ただし、今入ると20ドルを割り込むレベルで売られる可能性もあります。

パランティアPalantir(PLTR)の株価見通し(アナリスト予想)

パランティアPalantir(PLTR)の株価見通し(アナリスト予想) は下記のように平均24ドルとなっていますので、現状から次の決算までは横ばいと予想されていますが、決算でフリーキャッシュフローがプラス化した影響で、若干上目線になっていますね。

パランティアPalantir(PLTR)目標株価

パランティアPalantir(PLTR)の四半期決算売上、営業利益、成長性

パランティアPalantir(PLTR)の四半期決算売上、営業利益、成長性

パランティアPalantir(PLTR)の売上は順調に成長しています。ただし、営業利益のマイナスが続いている状態です。売上成長率は40-50%台です。

パランティアPalantir(PLTR)のキャッシュフロー推移(年次)

パランティアPalantir(PLTR)のキャッシュフロー推移(年次)

注目はフリーCFですがずっとマイナスです。この観点だけで見るとイケてないですね。ただし、この数値は通期の数値で、先ほどの決算データから、フリーキャッシュフローがプラス化したことはお伝えした通りです。その率28%。

パランティアPalantir(PLTR)の配当、配当金は?

まだ配当金は出せる状況にありません。当然配当利回りもなしです。

パランティアPalantir(PLTR)の将来性と今後は?

パランティアPalantir(PLTR)に投資するかどうかを考える際、まずどの業種として成長性をとらえるかという点が大切です。基本はクラウド側でのサービスを販売する会社ではありませんが、一般的な赤字企業の業績指標としてのPSRで測ると下記のようになります。

パランティアPalantir(PLTR) のPSRでの評価

PSR=時価総額/売上(過去12カ月で計算)=38.64

513億ドル/15.6億ドル(ガイダンス予想通りなら・・・)=32倍

どちらにしても20倍を超えており、十分評価されている状況ですね。

パランティアPalantir(PLTR)の40%ルールでの評価

また、下記は2Q決算からの、通期フリーキャッシュフローのガイダンスです。

パランティアテクノロジーズPalantir(PLTR)のフリーキャッシュフロー

Saas企業の40%ルールを適応した場合、

30%売上成長率(通期ガイダンス見込みを信用して・・)+20%付近(0.3億ドル/売上着地1.5億ドル)のFCF利益率=50%ごえ?

今回の第2四半期のフリーキャッシュフロー28%は出来すぎかも知れませんが、

通期でも計算してみると20%付近の計算式になります。

この値が40%を超えてくれば、評価されてよい銘柄となり得るイメージなので、

十分すぎるほど土台にのってくるイメージですね。

*ちなみに、40%ルールは本来はFCFではなく営業利益率の%で厳しく観る人もいますが、最近はFCFの値を使うケースが多いです。

そして、政府系に強いというニッチなブランド力がいいですね。

今後、大きな決算ミスがない場合は、赤字でも株価は上がるでしょう。

非常に注目に値する銘柄です。

GABURO
GABURO

パランティアPalantir(PLTR)と付き合いたい場合は、

結構長い目線で投資するべきでしょうね。

利益がわかりやすく出た場合、機関投資家が入ってきますが、

その時が大きく跳ねるチャンスと思われます。

(ちなみに、この記事は個人の意見を記載しているもので投資推奨ではありません。)

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