コーセラcourseraCOURは2021年3月に米国アメリカ株式市場にIPO上場した銘柄ですが、まだ買ってもすぐに利益がでない株である可能性があります。
なぜなら、今後のガイダンスでも収益がでないことが予想されており、株価上昇のための大きな転換点となっていないこと示唆するデータがあるからです。
ちなみに、この記事を書いた人は・・
GABUROです。
米国株(アメリカ株)テンバガー候補銘柄探しと解説が得意です。
最近取り組んだ銘柄の一つは、エントリー後すぐに47%の利益を確保しました。
この記事を読んで頂ければ、コーセラcourseraCOURの今後の業績がどうなるかを考えるきっかけをつかめると思います。
また、コーセラcourseraCOUR事業内容の理解、直近の決算の振り返りから、株価の見通し、将来性の検討にお役に立てると思います。
では、注目のIPO銘柄コーセラcourseraCOURについて解説します。
コーセラcourseraCOURは何の会社か、業務内容は?
コーセラcourseraCOURは、オンライン学習システムを提供する会社です。メインコンテンツとしては、コンピューターサイエンスの分野に強く、データサイエンス、AIや、インターネット関連の技術要素をかなり深く学べるものが多いのが特徴です。
有名大学、有名企業からのコンテンツを担保していることが特徴で、採用しているネームバリューがすごい。
下記のように、グーグルのITサポート、ディープラーニング、IBMのデータサイエンス、ミシガン大学のパイソンの基礎学習など、今はやりの技術の全てが詰まっている印象です。
加えて、私が興味を持ったのは、下記のようなデジタルマーケティング、ソーシャルメディアマーケティング、デジタルマーケティングの分析などの講義もあります。
ご覧いただいたように、基本的にはITや先進的なコンピューターサイエンスにつよいのが特徴で、それらのコンテンツ履修修了書を発行して、linkdinで共有できたり、大学の卒業資格まで取得できるようになり当然MBAの取得も可能です。
コーセラcourseraCOURのビジネスモデルの強み
コーセラcourseraCOURは有名大学、企業との提携に強い
コーセラcourseraCOURは、世界でも名だたるネームバリューのある大学や企業との提携に強みを持っています。イエール大学、ペンシルバニア大学、ミシガン大学などと提携していたり、グーグルやIBMからもコンテンツを提供しています。
コンピューターサイエンスに強いと記載しましたが、それしかないわけではなく、自己啓発、芸術、数学など、多岐に渡るコンテンツを有しています。
コーセラcourseraCOUR の競合と比べてニッチ、コンピューターサイエンスに強い
競合のサービスはedXなどが挙げられるのですが、それら競合の強みをもつ社会科学のような分野と違い、どちらかというとネットコンテンツ向きなコンピューターサイエンスに強いという点が、WEBで学びたい学生と提供する側の企業の双方にとってより好都合です。
WEBやITを活用して仕事に活かそうという人が、アナログ的に人と会わないと学べないなんておかしいですよね。
特にITに強い人は全部ネットで完結させようとしますし、参加ハードルが低くなります。
学生たちの立場から見ても参加しやすく、企業側としてより魅力的なコンテンツを増やしやすいという点があります。
世の中で必要とされているのが、データアナリスト、データティストの増加だとか、AI、ML(マシンラーニング、機械学習)の専門家だとか言われていることをしっかり理解していて、そのためのコンテンツを配信しているのです。
マーケットインの発想のある会社ということですね。
コーセラcourseraCOURのビジネスモデルは利益率が高い(まだ赤字だけど)
コーセラcourseraCOURの顧客をどうマネタイズしていくのかのイメージ図です。
大学のコンテンツを提供する場合、彼らはコンテンツ製作に全くコストをかけていません。
つまり、ほぼ商社機能としてプラットフォームを提供するだけでお金が入ります。また、大学の場合、およそ2年は学ぶ人たちも多いので、サブスクリプション契約で収益が安定しやすいです。
また、企業との共同で提供しているコンテンツも最先端の内容を研究開発をしなくても彼らが提供してくれます。非常においしいビジネスです。
そして、グーグルなどの有名企業からのデータアナリストのコース、AIのコースなどの終了証が欲しい学生は、授業を受けきるエンゲージメントも高いです。つまり、組んでいる大学と企業が特級なので、途中の脱落がすくないです。
そして、フロントエンドのお客さんを取り入れるために、月額6500円で講義受け放題プランも提供していて、このような仕組みで、どんどんセールスファネルを拡大しているのです。
コーセラcourseraCOURの2021年8月、第2四半期、直近決算(5-7月)2Q
コーセラcourseraCOUR第2四半期決算(5-7月)2Q :実績
売上高◎:$102.1百万 vs $91.5百万 予想 売上高成長率:+38.0%(対前年同期)
EPS◎:-$0.05 vs -$0.11 予想
売上高ガイダンス Q3◎:$105~109百万 vs $96.2百万 予想
売上高ガイダンス FY21◎:$402~410百万 vs $378.5百万 予想
上記のように、全てが順調でした。
特に下記のシェーマで見て欲しいのがマージン比率です。
大学の学位を取ろうというコンテンツについては、製作コスト0と書いてありますね。
すばらしい。コーセラcourseraCOURの全てのコンテンツの粗利は60%を超えていて、大学関係は100%マージンです。
ただし全体利益はというと、赤字状態から抜けていません。
DBITDA(*イメージは簡易な営業キャッシュ・フロー)はかなり大きく、目に余る損を出しています。
注目のコーセラcourseraCOURのフリーキャッシュフローは?
うぎゃー。でかすぎますねマイナスが。完全にアウトです。
コストの内訳をみると、ほとんどが研究開発費と、マーケティングコストでした。
コーセラcourseraCOURの株価チャート(日足)
コーセラcourseraCOURの直近の決算はサプライズ気味だったのでみんなパッと買ったんですけど、行ってこいになりました。過去の株価に比べて半分くらいになってしまった人からしたら、少し上がったら、そりゃ売りたくなりますね。かなり上値重い展開です。
コーセラcourseraCOURの株価チャート(週足)
コーセラcourseraCOURを長期の足で見てみると、だいぶ期待買いから売られ基調になっていますね。いつ動き出すかは見えないベースを形成しています。まあ、底値圏ではありますが。
コーセラcourseraCOURの株価見通し(アナリスト予想)
アナリストはコーセラcourseraCOURにどのような価格目標を設定しているか確認しました。
17のブローカーがCourseraの株式に対して12か月の価格目標を発表しました。
彼らの予測は$ 20.00から$ 60.00の範囲です。彼らは平均して、Courseraの株価が今後12か月で51.13ドルに達すると予想しています。これは、株価の現在の価格から34.9%上昇する可能性があることを示唆しています。
market beat 2021.09.17時点
現在は上値重そうですが、このビジネスが来る!って思える人は付き合うのもありですね。
コーセラcourseraCOUR半期決算売上、営業利益、成長性
コーセラcourseraCOURの半期決算では平均的に対前期30%以上の成長です。
また、粗利はいいので、今は思いっきりアクセル踏んでるんでしょうね。
コーセラcourseraCOURのキャッシュフロー推移(年次)
注目はフリーCF伸びなのですが、年次でも当然伸ばせていません。さらに、今年の経費のかけようをみると、キャッシュフローのマイナス方向への拡大も予想できます。
コーセラcourseraCOURの配当、配当金は?
まだ配当金は出せる状況にありません。当然配当利回りもなしです。
コーセラcourseraCOURの将来性と今後は?
コーセラcourseraCOURはIPO銘柄なのでPSRでの評価が最適、Saas企業の一種なので40%ルール適応で検討することができます。
コーセラcourseraCOURのPSRでの評価
PSR=時価総額/売上(過去12カ月で計算)=14.64
20倍を超えない限り割安といいますが、かなり見捨てられている銘柄です。
コーセラcourseraCOURの40%ルールでの評価
2Q決算のガイダンスより、売上高成長率36%以上(前年比)と想定され、FCFはマイナスとなるため、Saas企業の40%ルールを適応して考えると、
36%売上成長率-10%付近FCF利益率=26%
という計算結果になりました。計算上投資適格といいにくいです。
ビジネスモデルは面白いし、長い年月をかけると成長するのでしょうが、
またまだ投資してすぐに見返りがありそうに見えないバリューに見えます。
ただし、思い出して欲しいのはアナリスト予想です。
多くのアナリストは