3分でわかる!必読「オニールの成長株発掘法」のポイント・要約

GABURO
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GABUROです。

テンバガー(10倍株)を自分で選ぶ能力を鍛えるためには、

日々の勉強しかありません。

その勉強のための良書は常に語り続けられるものです。

今回はその中でも、ウィリアムオニールの長株発掘法のエッセンスを、

あなたにも3分でわかるように要約しました。

さて、今回無茶な企画を組んでみました。米国株(アメリカ株)のテンバガー(10倍株)を見つける上で、必読の書とも言われるオニールの成長株発掘法に対するGABUROなりのポイントをあなたにも3分でわかるようにまとめてみようというものです。

最後にはちゃんと読んでね!って言うと思いますが、それでも、苦手意識がある人が600ページの良書を読破するのには壁が高いので、誤解を招かない程度に感想をまとめてみます。

原著はこちら↓

ウィリアムオニールは何者か?

ウィリアムオニールは、ベストセラーの「マーケットの魔術師」でも紹介された、アメリカの投資業界で最も成功した人物の一人です。株で儲けた利益を原資に、投資調査会社を立ち上げた人で、ファンドマネージャーをお客さんにしている、グル中のグルです。自身がニュー・USA・ミューチュアルファンドを創設し、インベスターズ・ビジネス・デイリー紙の創立者でもあります。

ファンダメンタルズ投資潮流の2つの選択肢

現代のファンダメンタルズ投資には2つの潮流があると言われ、その一つはかの有名なバフェット。

ウォーレンバフェットはどちらかというと、グレアム発祥の「バリュー投資」を根本理念にしていますが、もう一つの潮流こそが、「成長株投資」の考え方で、オニールが提唱するものです。

バフェットは近年、アップルなどにも投資をしているのは、パートナーであるマンガー氏の影響を受けていて、その理念こそがオニールの理論に似た「成長株投資」なんです。

成長株投資とは平たく言うと、成長する人気の出る銘柄に飛び乗る投資方法で、伝統的で、市場が評価するのを待つバリュー投資とは企業の評価指標が違います。

オニールが体系化したこの成長株投資は、過去の主導銘柄の分析結果として、大化け銘柄に共通していたものを発見したことが発端です。そして、その共通点こそがCAN-SLIMなのです。

大化け銘柄を探すポイント:CAN-SLIMの項目で選定する

C=Current Quarterly Earnings:当期四半期のEPS(1株当たり利益)と売上増加率25%以上~500を目指す
A=Annual Earnings Increase:過去3年のEPS25~50%以上、ROE最低17%以上
N=Newer Companies,New Products, New Management, New Highs Off Properly formed Bases:新興企業、新製品、新経営陣、正しいベースを抜けて新高値をつける
S=Supply and Demand:株式の需要と供給(チャート内の重要ポイントで株式需要が高いこと)
L=Leader or Laggard:主導銘柄(業界内1~3位まで)を買うレラティブストレングスを使用
I=Institutional Sponsorship:機関投資家による保有
M=Marker Direction:株式市場の動向(見極める方)

CANSLIMの内、C、A、Iはどちらかと言えば、市場から拾ってこれるファンダメンタルズ分析をすれば済む。

しかし、N、S、L、Mについては、チャート分析ができないと読み取れないんです。

ですから、オニールが言う手法は、つまるところファンダメンタルズ分析と、チャート分析の統合判断でないと絶対にマスターできないのです。

プロの投資家の凋落についても触れられていますが、市場から撤退するファンダメンタルズ投資家を名乗る人々の凋落は、ここチャート分析ができずに市場を去るとも書かれています。

あなたのチャート分析力は大丈夫ですか?

つまり、最近はやりの投資銘柄配信サービスで、市場のアルファを取る(誰も気づいていない銘柄に投資することで利益を取る)銘柄を知って買うという行動だけでは、失敗が見えているという警笛を鳴らしているのです。

そう、適切な銘柄を選択肢、適切なタイミングで買うことがテンバガー(10倍株)投資には求められるのです。

また、オニールはこのようにも言っています。

「チャートを見ないで買うのは、X線を見ないで手術する医者と一緒!」(大分意訳してますけど・・。)

GABURO
GABURO

こっわ!

そらあかんわ。

勉強しましょ!

テンバガー(10倍株)銘柄に最も多く重要なチャートパターン

取っ手付きカップ(カップウィズハンドル,cup with handle) 

取っ手付きカップ(カップウィズハンドル,cup with handle)

多くの大化け株に最も共通なチャートパターンです。取っ手付きカップの深さはおよそ12~33%となります。ベースと呼ばれる領域は、力のない株保有者のふるい落とし期間があり、これは標準的に3-6カ月かかるといいます。

カップの底はV字ではダメで、丸くU字になっている方がいい。カップの底付近で2、3回小幅下落すると、根強い投資家のみが残ると、このチャートを形成するようです。このチャート形状を見る際に、出来高も同時にチェックすると、底値圏での大商いを伴うケースがありこのピボットポイントと言われる出来高急増=機関投資家の買いを確認するとますますよい。

また、取っ手の部分は1-2週間以上かかって形成され出来高は少ないことが多い。安値が切りあがるような取っ手は、まだふるい落としが弱い相場で注意が必要。

その他のチャート形状

このほかにも天井圏での三尊天井からの下落、底値圏のダブルボトムからの上昇、その他、ベースを形成する平底、正方形、上昇後に現れる狭いフラッグ、ベース上のベース、上昇ベースなどの紹介がありますが、大事なのは、成長株に取って、効果が期待できるチャートパターンを認識できるようになること。全てのパターンが活きるとも限らないのです。

レラティブストレングスとは何か?

CAN-SLIMの選定項目の中で、マーケットを主導する銘柄なのかを理解する際に、ある銘柄を残る市場内の銘柄の値動きと52週にわたり比較した強さを言います。

本来、このレラティブストレングスは、 オニールが作った会社であるインベスターズ・ビジネス・デイリー紙が独自開発した手法として、スコア1-99が割り当てられます。このスコアが99なら99%の残る銘柄を上回るパフォーマンスということを示しているようです。そして、80-90のスコアでベースを形成している銘柄を選びなさいといいます。

インベスターズ・ビジネス・デイリー紙を購読すれば済むのですが、英語はちょっと・・という人も多いでしょう。その場合、競合他社とのチャート比較だったり、S&P500などと比較し、アウトパフォームしていることを前提にする。などと考えておくのが普段使いにはいいかも知れません。

株式市場全体の天井を予想することができる法

市場全体の指標には、S&P500、ナスダック総合指数、NYSE総合株価指数、ダウ工業株30種平均などがあるが、これらを毎日観察する必要があるといいます。株価が動かないのに、出来高が増加する日が、過去4-5週間に3~5日発生した場合、その後は下降トレンドとなるケースが多いと言います。

まずは自分が投資している銘柄と、S&P500の比較から始めましょう。

そして、S&P500で天井付近であることが観察されたら、それは個別銘柄にも大きな影響をうける可能性のある時期だと理解することが重要です。

オニールは投資家ではなく、歴史学者

過去の大量の企業情報、チャート、それらの分析により、大化け株の一定の法則を見つけようとした。これがオニールという人です。彼は特に企業に電話してデータを取得したりすることもないという意味では、アナリストではありません。ごく一般的な投資家でもありません。歴史学者として、投資家のためのデータ分析手法を提供するプロです。

お金を無くさない方法。厳格な損切ルールに応じて取引を行う

多くの投資の間違いは、自分自身にルールがないことが原因です。

株については、いつか上がる。のいつかはこない。とよく言われます。

そのため、どこかで血が流れたら止めないといけないのですね。

そのルールを明確に、する事が重要とされています。

そのルールとは?

買値から7~8%下落したら絶対に売る

と売買ルールを決めるように推奨しています。

もし、その流血が33%にまで拡大してしまったら、同値に戻すためには、その位置から50%の上昇を取らないといけません。常に、利益目標を20-25%程度と定め、損切ルールを7-8%とし、自分に厳格に取引をすることで負けない投資ができると言います。

もちろん、このルールを決めるということは、買い方のタイミングにもルールがなくてはいけません。

そもそも20%の下落があり得るタイミングで買ってしまったら、毎回損切する羽目にあうのです。

ですから、必ず勝てると思えるタイミングでエントリーし、8%下げで売る。

を徹底すれば勝率が上がるという理論です。

オニールの投資法の重要な課題:自分の中での取引ルールがあるかを確認しよう

上記のように、自分の過去エントリーの中で、歴史的に間違いないという形状に従ったか確認しましょう。エントリーの根拠が弱ければ弱いほど、相場が下がる可能性は高いです。そのため、上記の損切リールが合わないのです。つまり、15%、20%下げて来るということが何度も、十分に、ありえるということです。

そのため、エントリーとイグジットルールを決めることが大事です。

買う時点で見込み収益を株価、%で予想し、最大の損切幅も株価、%で予想しておく。売り時をイメージしてから買うということです。オニールは、20%の収益で売る、ただし、1-2週でいきなり20%を達したなら半年持つことを考えるという例外も作りました。

これは利益を最大化するコツです。

損切は、今後の決断力と勇気を与える。

損切が遅れて、ずるずる損失を拡大すると、普通の人なら立ち直れないポイントまでメンタルが打ちひしがれます。

その状況では、もう投資なんてやらないと心に決めるか、はぁと一息ついて、なかったことにして会社に向かう事になります。

会社から帰ると、目減りした資産を眺める一方、利益を出している投資家の記事を読んで、自暴自棄になる。

あなたはこんな生活を求めて投資を始めましたか?そうではないですよね。華やかな生活を手に入れるはずですよね?

そのためには損を認め、素早く他に乗り換える強い心が必要ですね。

この自身で作ったルールに紐づいて、行動を起こしていった結果、ポジションが全て無くなってもかまわない。

その場合、ひょっとすると、市場自体が大暴落を始めているかもしれない。

結果的に資金の大部分を、下落相場で失うことから免れて、もう一度市場の回復にチャレンジできるチャンスが手に入るわけです。

この素早い損切こそが、次なる投資への決断力と勇気を与えるというのです。

あなたにはルールがありますか?

GABURO
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私はこの本を読んで非常に勉強になりました。

やっぱ、あなたもブログ読んでる場合じゃないです。笑

歴史の洗練を受けた良書で、ちゃんと勉強した方が

今後何万円にも、何十万円にもなって返ってくると思います。

ぜひご一読を。

もちろん、ここで紹介していない、分割でエントリーしていく方法だったり、IPO銘柄を買うべきか?だったり、色んな気になる話題にも回答をくれています。本当におすすめ。