オクタOKTAは米国アメリカ株の中でも、特に注目されている銘柄の一つです。
オクタOKTA の将来性を決算分析含めて解説しました。
この記事を書いた人
GABUROです。
米国株(アメリカ株)テンバガー候補銘柄探しと解説が得意です。
最近取り組んだ銘柄の一つは、エントリー後すぐに47%成長しました。
この会社は赤字ですが、2015年4月の上場終値23.51ドルから270.4ドルと、すでに1150%もの株価上昇を確認しており、今後もさらに目標株価を切り上げていくことが想定されています。(2021年9月5日時点)
つまり、テンバガーを実現してきた銘柄が、さらに10倍、100倍になるかを考えたいと思います。
では、謎のテンバガー企業、オクタOKTAについて解説します。
オクタOKTAはどんな会社?業務内容は?シングルサインオンを提供している。
オクタOKTAの事業内容とは?
オクタOKTAは一言で言えば、クラウド上の各種サービスのIDとパスワードの一元管理サービスを販売している会社で、この分野のリーディングカンパニーです。
もう少し専門的に言うと、シングルサインオンSSOの仕組みを提供しており、1クリックで複数サイトへのログインを実現できる仕組みを提供しています。
オクタOKTAが提供するシングルサインオンの仕組みとは?
例えば、グーグルや、facebookのアカウントを持っていて、サインインする場合にそのアカウント情報で1クリックで使えるサービスとか使用したことはありませんか?簡単に言うと、あの仕組みに近いです。
そしてこの仕組みが今、世界の中小企業で爆発的に流行っているんです。
なぜかって?シングルサインオンには沢山メリットがあるからですね。
なので、めちゃめちゃ導入が進んでいます。
オクタOKTA導入企業
名だたる企業がオクタOKTAを導入しています。
医療機器や、産業用機器で365日24時間の安定稼働が求められるシーメンス、それから、世界最大の金融市場ナスダックなど、高い安全性と利便性を求める企業群が採用をしています。その他、日本だと日立、武田薬品、NTTdataなど各業界のトップレベルの企業が採用しています。
また、導入企業のエンドユーザーがより使いやすい仕組みに変えられるように、開発コードもちゃんと用意していて、例えばfedexでお客さんの荷物が今どの状態かをシングルサインオンで確認できたり、boxとかでデータの共有案内とか来たことないでしょうか?リンクを1クリックすると、お客さんとの共有データにアクセスできる。あれもシングルサインオンが実装されておりオクタOKTAのサービスを利用しているのです。
もっと勉強したい人は、英語の動画ですが、字幕もついていてめっちゃ理解しやすいので、下記リンクから事業内容を動画で見ることをお勧めします。オクタOKTAのサービス
って言っても、見ない人が大半だと思うので、解説続けます・・。
動画内の下記のシェーマがすごくわかりやすいですね。
従来、オラクルなどで顧客管理してきた。最近では、そのデータ自体はクラウド化され出したけど、システムはオラクルを使ってますねと。そして、お客さんはネットでサイトに入ってきたり、SNSで入ってきたりするし、オラクルのサービスを使うケースがある。
会社にとってはいくつものシステムなので統合しないといけないのだけど、ユーザーはそんなことを知らない。この時、ユーザーが別々のIDを管理したりなんてできないので、この一元管理のために、企業はオクタOKTAのサービスを、横ぐし挿すために使用するのだという説明です。
そして、今後はネット上で全てを管理する仕組みが必要なので、つねにオクタOKTAが必要なのだといいます。わかりやすい!
オクタOKTAの製品群
上記のようにサービス自体は複合帯で、個別ブランドになっています。
しかし、この企業を理解するという意味では、特に個別のサービスを知るより全体像を理解した方がいいでしょう。
覚えておいた方がいいのは、自社従業員管理用のサービスと、顧客のIDをセキュアに紐づけるサービスの2パターンがあるということです。
オクタOKTAで最も使われている提携サービス
彼らはどのサービスが最も親和性高く利用されているかどデータに変えています。
マイクロソフト365が安定の伸び、最近では、ズームの伸びが極端に増えていますね。
上記は下記の最も人気のあるアプリの表ですが、各種のデータを公開しています。
オクタOKTAの業界での強みは何か
オクタOKTAは同業を圧倒するリーディングカンパニーだと認められている。
こちらは2021年度の最新の評価結果となっていますが、マーケットのプレゼンスはマイクロソフトと並んで最も高いクラス、そして、製品と戦略で最も高い位置に位置付けられています。
オクタOKTAの競合企業は?
やはりマイクロソフトが挙げられますが、このシングルサインオンビジネスに集中しているオクタOKTAの方が成長性は高いです。
また、ほぼ同じ事業を行っている企業の一つに、上記の図に出てくるOneLoginという企業があります。
この企業もシングル・サインオンを主軸に、クラウドディレクトリ、ディレクトリ統合、ユーザープロビジョニングとライフサイクルID管理、多要素認証、適応認証、モバイルID管理、仮想LDAP、クラウドRADIUSなどの機能を同じく提供しています。
被った事業にはなっていますが、未上場企業なので、取り急ぎはどちらが伸びるかを検討するステージにありません。
オクタOKTAの戦う市場は広い
従業員向け市場で50ビリオンドル(5兆円市場)、+顧客のID管理市場で30ビリオンドル(3兆円市場)、つまり、8兆円の市場をターゲットとしているよと言っています。
そのうちの売上は、今年12億ドル着地の予定なので、6000倍の市場だ!みたいな広大な海感を伝えたいんでしょうね。確かに期待が持てます。
オクタOKTAの2021年9月、第二四半期決算速報(5-7月)2Q
オクタOKTA 第二四半期決算速報(5-7月)2Q :実績
売上高◎:前年同期比 57%増の 3.16 億ドル(市場予想は 2.96 億ドル)
*サブスクリプション部門・・・前年同期比 59%増の 3.03 億ドル
EPS◎(1 株当たり損益、一部項目を除く):11 セントの赤字(市場予想は 35 セントの赤字)
調整済み営業利益率…-8%
調整済み粗利益率…77%(市場予想は 77.1%)
R&D 経費… 1.22 億ドル
オクタOKTA第二四半期決算速報(8-10月)3Q :予想
売上高◎:3.25-3.27 億ドル(市場予想は 3.22 億ドル)
EPS◎(1 株当たり損益、一部項目を除く)・・・24-25 セントの赤字(市場予想は 34 セントの赤
字)
オクタOKTA2022年通期ガイダンス
売上高◎:12.4-12.5 億ドル(市場予想は 12.2 億ドル)
EPS◎(1 株当たり損益、一部項目を除く):0.74-0.77 ドルの赤字(市場予想は 1.11 ドルの
赤字)
オクタOKTA の決算ポイント1:顧客数がさらに伸びている!
顧客数の伸びが加速していますね。また、下記のように大口顧客も増えています。
オクタOKTA の決算ポイント2: 長期契約が収益に貢献し拡大してきている。
オクタOKTAは年を追うごとに、収益性を改善してきており、直近3年の長期契約のお客さんが貢献利益に+メリットをもたらしてしています。
オクタOKTAの決算ポイント3: 今後の収益成長35%+フリーキャッシュフローマージンを20%キープする
この意味わかりますか?すごいんですよ。株主の評価指標をよく理解しています。
赤字企業の評価指標:SaaS企業の40%ルールを理解する。
オクタOKTAに代表されるSaaS企業(クラウドでサービスを提供する企業のこと)って、みんな赤字なので評価が難しいんですね。
この評価手法には長らく40%ルールというのが利用されてきました。
何が40%かというと、下記の計算式になります。
SaaS企業の40%ルールとは?
成長率(売上高成長率)+FCF margin=40%以上
を基準とします。
ちょっと古いデータなのですが、
下記のマトリックスがとっても見やすいので引用させてもらいました。
オクタOKTAは一番右端の40%ルール上最上位にいるのがおわかりいただけますか?
このデータは2018年のものなので、長らく注目されてきているのがわかりますね。
話を元にもどすと、オクタOKTAは最低でも55%を目指すってことです!!鼻息が荒い。
オクタOKTAの株価チャート(日足)
株価はいったり来たりしています。直近の決算前からなぜか調整のボックス圏を上抜けし出して、現在は過去高値を目指そうというところ。
オクタOKTAの株価チャート(週足)と見通し
長期の足で見てみると綺麗な右肩上がりなのですが、直近でも300ドルから200ドル付近までの調整があるため、乱高下は激しいです。ですので、期待感で買われており、ちょっとでも悪いニュースがでると売り込まれるので、付き合い方はちゃんとした方がいいですね。
つまり、しっかり抵抗線付近で買うか、カップウィズハンドルなどの強いチャート形状+明らかによいニュースと共に買うなど、ずっとタイミングをチェックし続けるべきですね。
今後の見通しですが、290ドルをうわ抜けするどうかというところですね。ここを超えたら330ドル付近が目安ではないかと。
オクタOKTAの四半期決算売上、営業利益、成長性。
売上は本当に順調に成長しています。常に35%以上の売上伸びを示しましたが、営業利益が直近決算で-480%と大きくマイナスを出しました。一回休みって感じです。
オクタOKTAのキャッシュフロー推移(年次)
前期の投資CFは大きいですが、フリーCFは+に転じています。今後は、このフリーCFを20%キープできるかが見どころになります。
オクタOKTAの配当、配当金は?
まだ配当金は出せる状況にありません。当然配当利回りもなしです。
オクタOKTAの将来性と今後は?