モデルナmoderna【MRNA】が、米株式市場のS&P500指数に採用決定
昨日、2021年7月17日、モデルナmoderna【MRNA】が1日で10%の株価上昇を見せました。この上昇の理由としては、米バイオテクノロジー企業のモデルナmoderna【MRNA】が、米株式市場のS&P500指数に採用されることに決まったことが大きいです。この決定は、来週月曜日の21日から適応されます。
モデルナmoderna【MRNA】に取って代わられるのは米製薬企業のアレクシオン・ファーマシューティカルズ。同社は英製薬大手アストラゼネカによって買収手続きが進められています。アレクシオンさようなら!
さらに同日、こんなニュースが舞い込んできました。
J&Jワクチンはギラン・バレー症候群の発症リスクが高まる可能性があると警告。“米食品医薬品局(FDA)7月12日発表”
さて、米国内でコロナワクチンを作れる会社がどこか知っていますか?
モデルナmoderna【MRNA】が米食品医薬品局(FDA)の承認を受けた新型コロナワクチン3つのうちの1つを製造しています。
その他はどこかというと、ファイザー・ビオンテック連合がモデルナ製に似た2回接種型のワクチンを製造。最後の1社は、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が1回接種型のワクチンを製造しています。
このジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製のワクチンが同症候群を引き起こすと立証されていないとしながらも、症状の報告が増えていると指摘し、製品情報に警告の追記を指示しています。
この警告追記の措置は、添付文書改訂の中でも最も重い措置となります。FDAは「引き続き、ワクチンの接種による利益はリスクを上回る」として、接種の推奨は変えていません。としています。
FDAによりますと、アメリカではジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンがおよそ1250万回接種された時点で、接種後の健康への影響を自主的に報告するシステムを通じて、「ギラン・バレー症候群」の暫定的な報告が100件あったということです。
FDAは「今ある証拠は、このワクチンとの関連を示唆しているが、因果関係を証明するには十分ではない」そのうえで「引き続き、ワクチンの接種による利益はリスクを上回る」として接種の推奨は変えていません。
FDAとCDC=疾病対策センターは、今後、同様の報告がないか監視するとともに、専門家による分析を進めるとしています。
つまり、RNAワクチンブランドの中では、JJ、ヤンセンは若干ビハインドな状況になったわけです。
欧州連合(EU)の承認済みコロナワクチン4種類のうち、供給と安全性の懸念から、J&J製の利用率が最も低くなっている。
J&J製のワクチンの供給の問題
EUの心象を悪くしたのは、当初より若干安全性への懸念はあったものの、J&J側に供給の問題があり、EUは当初発注した2億回分に加え、1億回分を2度に分けて追加注文するオプションのうち、1億回分の権利放棄を決定しました。
1回接種なので、その簡便性から非常に注目はされていましたが、見えない落とし穴に落ちてしまったわけですね。
J&J製のワクチンの安全性の問題
J&J製の利用率が低いもう一つの理由は、ごくまれではあるが死亡につながる恐れのある血液凝固障害との関係が分かったことで、接種が一時中断されたことにあります。そのため、J&J製ワクチンの利用には、いくつかの制限も設けられました。
アストラゼネカ製にも同様の副作用が指摘されてEUで使用制限措置が採られましたが、問題が発覚したのは欧州で多くの人々が接種を受けた後のことでした。
これに対し、J&J製で副作用が起こり得ることは米国で接種が始まって分かったが、それはEUで同社製の接種が始まる前だったことでタイミングも遅かったことが影響しています。
日本でもモデルナmoderna【MRNA】ワクチンは活躍
日本では、インフルエンザワクチンなどの製造能力を高く持っている武田薬品がメインの販売権を購入しいます。この販権確保は、武田さんよくやったとほめてあげたいと同時に、モデルナmoderna【MRNA】は日本国内最大手の武田と組めたことで、まずは日本市場の販売拡大戦略は成功と思っていいです。
他に、田辺やアステラスなどとのアライアンス提携も可能性としてはあったかも知れませんが、最も医薬品卸販売網も強い武田なら、販売機会を逸するということはないでしょう。
モデルナmoderna【MRNA】の株価が今後どう変わるか
下記はモデルナmoderna【MRNA】の日足チャートです。1日で10%も上昇しました。
今後を占うのに、S&P500採用銘柄の過去事例を紐解くのがいいでしょう。
よく、日本でもTOPIX銘柄に組み入れられた株を大人買い!みたいな投資手法が流行った時期がありましたが、最近ではそうではないらしい・・。下記の記事をぜひ読んでください。
S&P500の新規組み入れによる株価の上昇は、発表直後の時間外取引に限定
この瞬間が買いのタイミングなのか?と思った私は、過去の組み入れ銘柄をテーマにした投資が成り立つかを調べたわけですが、そんなに甘くないようですね。ですので、今回チャート的に開けた窓は、埋まるリスクも考えておかないといけません。
とはいえ、市場のテーマ性も高く、今後継続的に伸びる銘柄であることは確実です。投資するのが今なのか?は慎重に判断しましょう。
最新の記事はこちらです。
ちなみに、ファンダメンタルズ分析は基本ちゅうの基本です。下記でまとめていますので、一読されてください。
ちなみに、他に伸びる銘柄をお探しですか?GABUROのとっておきの企業選定手法を下記で解説もしています。参考にしてください。
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