ノボキュアnovocure【NVCR】をご存知ですか?腫瘍治療電場療法を確立し、がん細胞の増殖を阻害・腫瘍の増大を抑制する電場を利用するがんの治療法をデバイスと共に提供する会社です。
非侵襲性の電磁波による治療が可能という点、適応拡大がどんどん拡がっている点が注目されているポイントです。
その証拠に、すでに最安値6ドル付近から直近でテンバガー(10倍株)どころか、30倍を達成した銘柄です。
ぜひご参考にして下さい。
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米国株(アメリカ株)テンバガー狙いで、
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ノボキュアnovocure【NVCR】は何の会社か
ノボキュアnovocure【NVCR】のビジネス
ノボキュアnovocure【NVCR】は、腫瘍治療電場(TTフィールド)と呼ばれる固形がんの新しい治療機器開発企業です。「オプチューンoptune」は、成人の脳腫瘍(神経膠芽腫患者)の治療用機器として承認されました。ノボキュア社は、非小細胞肺癌、膵臓癌、卵巣癌、中皮腫を対象にしたTTフィールドの第2相パイロット試験を継続中または完了しています。
治療機器はオプチューンoptuneと言われ、下記のように使用するものです。
ひょっとすると、普段見慣れない機器だけにギョッとするかも知れませんが、何よりも、脳腫瘍が発生すれば、オペが成功するかも不明で、オペ前後で何週間も入院する必要があります。オペによる生活の質への影響は、場合により引っ越し、家族分離、経済損失、介護者手配など、無限大の影響力が及ぶため、これを自宅で治療できるようにした画期的なシステムを提供しています。
また、多くの国々で、保険適応等の優位性を獲得しながら治療のオプションとして選ばれてきています。
ノボキュアnovocure【NVCR】の歴史はパルティ教授の地下室から始まった
2000年、創業者かつ、テクニオン大学(イスラエル工科大学)の生理学・生物物理学の名誉教授であるヨラム・パルティは、生物物理学の専門知識を活用して、健康な組織を残して腫瘍細胞を破壊し、既存のがん治療法による生命を脅かす多くの副作用を回避する、固形がんの新しい治療法を開発しようと考えました。
彼は地下室に実験室を設置し、固形腫瘍の治療としての電界治療の可能性を探りました。パルティ教授は、「交流電界を特定の周波数で印加すると、がん細胞の分裂を妨げることができる」という仮説を実証し、それに基づいた新しいがん治療法を患者に提供するためにノボキュア社を設立しました。この革新的な治療法「Tumor Treating Fields」は、これまでのがん治療とは全く異なるアプローチです。
「誰も私のやっていることを理解してくれなかった」とパルティ教授は腫瘍治療分野の開発当初を振り返る。
パルティ教授が地下の研究室で行っていた研究は、現在では米国、欧州、アジアに拠点を持ち、1,000人以上の従業員を擁する国際的なオンコロジー企業であるNovocure社へと発展しました。
すでに20年以上にわたる研究と多くの知見が、ついに花咲こうとしているステージにあります。
ノボキュアnovocure【NVCR】のオプチューンoptuneはどんな治療法?
作用機序は、動画を見た方が早いかもですね。簡単に言うと、がん細胞の細胞分裂をさせないように、電磁波で邪魔する治療です。
こちらは、ビトロ(実験系)での結果を示す動画です。
ノボキュアnovocure【NVCR】の優位性は?
ノボキュアnovocure【NVCR】の治療は副作用が比較的すくない
これまでがんの治療は、固形癌発生⇒放射治療、化学療法、オペで切り取るのどれか、もしくは組み合わせでの治療戦略が基本です。間に挟んでいる化学療法は、がん種により治療効果を発揮する、しないが分かれることが多いので、がん種の特定は必須です。
本来、がん種の特定は、血液検査だけでわかるケースもありますが、細胞診という穿刺後の細胞を溶かして分解して、腫瘍マーカーを特定して調べるケースも多いです。この検査自体にも、直接固形がん細胞にアクセスする必要がある場合があり、大きな侵襲がかかります。場合によって、検査だけで生体へのストレスが半端ないので、病態悪化する患者さんもいるほどです。
見過ごせないのは、放射線治療も、化学療法も、オペも、副作用に非常に苦しみます。一方、その苦しい治療法しか選択できない世界に光明を与える治療法がオプチューンoptuneなのです。オプチューンoptuneの適応は、これまでの王道とされる、放射線治療、化学療法等にアドオンする電磁治療になりますが、副作用は皮膚障害くらいで、比較的軽微とされています。
ノボキュアnovocure【NVCR】のオプチューンoptuneは自宅で治療が可能
これまでの王道である放射線治療、オペは確実に通院治療となります。また、化学療法の治療については遠隔で実施可能ですが、オプチューンoptuneはここに併用して使用することが可能で、かつ、治療効果が上がるという成績が出ています。
上記、左から放射線治療との併用、化学療法(業界ではケモと言われます)との併用、特異免疫療法との併用、そのどれをとっても、オプチューンoptuneは統計学的有意に併用効果があるというイメージスライドです。
ノボキュアnovocure【NVCR】は膠芽腫の患者さんの5年生存率を有意に伸ばす
上記、初発神経膠芽腫の患者さんの治療に、テモゾロミド:テモダールという化学療法とのオプチューンoptune併用で、5年生存率を7%、統計学的有意に改善しています。
そして、この効果がNCCNガイドラインでカテゴリー1で推奨されています。いわゆるゴールデンスタンダートとなったわけです。
NCCNガイドラインは、世界中のがん治療に化学療法を行う医師が注目する、最高に権威あるガイドラインの一つなので、最高表彰を得ていると思ってもらえればいいと思います。
そして、新たな薬が開発されても、既存の標準治療に比べて5年生存率に影響はないものの、腫瘍の大きさを10%小さくできたとか、増悪率を改善したというだけで評価される世界なのですが、生存率で7%もの有意差を出せるなんて考えられないほど画期的な差になっています。
この、成果が見込めるアドオン治療だからこそ、広く選ばれてきているのです。
ノボキュアnovocure【NVCR】の適応は全ての固形癌をターゲットとしている
がんには、固形癌と、そうでない血液がんに分かれます。血液がんは化学療法が効きやすいので、どちらかというと生存率が高いイメージです。現在、医学の世界では治療が難しいのは固形癌にフォーカスが当たっています。
また、難易度の高い固形癌治療に関しては、中小病院ではまず対応が無理です。専門ではないと言われ、ほぼ、大学病院か、市中病院のがん専門医か、化学療法専門医に紹介が回されます。
ノボキュアがもし、日本で使われるとしたら、脳腫瘍の専門医か、化学療法専門医、放射線専門医あたりで、ノボキュアの営業からしっかりと情報を受け取り、使用法のサポートを受けている医師のみが患者さんにお勧めするイメージです。そんなに絞られた分野ででも、下記のように日本を含めて適応がどんどん増えているのがよくわかります。
下記が、膠芽腫での使用されている実績です。
そもそも日本で1000-2000人とか言われるため、適応が狭いのは当たり前ですが、このオプチューンoptuneで幸福を手に入れた患者さんが確実に増えているのです。
ここで論じてきたように、彼らのビジネスを評価する意味で、少しずつ患者さんに適応が増えているという点はポイントが高いのですが、今は話したいのはそこではありません。
今後、ノボキュアが使われる分野の拡がりがすごいことになりそうなのです。
現在、治療が非常に難しい、そして、数も少ない患者さんへの適応が拡がっていますが、今後は、上記thoracic cancer program胸部がん分野にも適応を拡大する試験を実施しています。mesotheliomaは悪性中皮腫のことです。
STELLAR試験で、18.2カ月のOS(全生存期間)を確認したとあります。これは、現在のゴールデンスタンダードとなる化学療法との組み合わせにて、主要評価項目で十分な結果だったと、併用する目的を達成したことをFDAが認めた試験です。(完全にランダム化された試験ではないが、ランダム化自体が非人道的なので無理もない。通常、主要評価項目で成果を出すこと自体がまれな世界です。)
そう、すでにアメリカではFDAが認めていて、中皮腫にも使用できるようになっています。悪性中皮腫の発生にはアスベストが原因になるとも言われていますので、世界的にはテーマになっていると思います。
そして、まだ控えているのが、非小細胞肺癌、膵臓癌、卵巣癌であり、卵巣がんは、米国女性のがん死亡者数で第5 位となっているなど、これらの難治療固形癌への適応が期待されていることが医学分野でも、患者さんからも、ビジネスの視点からも期待されているというわけです。
すい臓がんへのオプチューンoptuneの併用効果もお墨付き
こちらはフェーズ2の成績ですが、FOLFOXなどの化学療法への併用で、素晴らしい腫瘍縮小効果がみられています。もちろん、フェーズ3で、生存率などに影響するかの確証を確認する必要がありますが・・。
ノボキュアnovocure【NVCR】の株価チャート、推移などが知りたい。
ノボキュアnovocure【NVCR】の株価チャート、推移は下記の通りです。(以下データはマネックス証券、及びノボキュアnovocure【NVCR】発表資料より。)
ノボキュアnovocure【NVCR】の株価チャート、推移(日足)
ノボキュアnovocure【NVCR】の株価チャート、推移(日足)を示しています。
4月に急激な伸びがある原因を調べたところ、非小細胞肺がんの臨床試験(第Ⅲ相臨床試験、フェーズ3)の中間解析の結果、成果としては十分であり、残りの試験にさらに治験者を数として集める必要はないと、データ・モニタリング委員会(DataMonitoring Committee, DMC)が判断したことが公表されたことで、一時65%の株価上昇が得られました。
市場にでる1歩手前の、フェーズ3の成功は、ほぼ、製品化許可と同等と捉えられている節があるので、承認は早まるだろうという期待、非小細胞がんが日本だけでも年12万人発生するような市場なので、この会社に取っての影響力は甚大と期待されたわけですね。その期待値は一旦収まり、サポートラインの180ドル付近に戻ってきていますので、最高によいタイミングと見えます。
ノボキュアnovocure【NVCR】の株価チャート、推移(週足)
ノボキュアnovocure【NVCR】の株価チャート、推移(週足)を示しています。
過去から大きく株価を伸ばして来ました。とても患者さんに貢献しているいい企業です。ますます伸ばしてもらうしかない。
ノボキュアnovocure【NVCR】のPER
ノボキュアnovocure【NVCR】のPERは現在すごいですね!1800倍。なかなか見れないPERです。一方、計り知れない事業の伸びが期待できることもわかります。
ノボキュアnovocure【NVCR】のPBR
ノボキュアnovocure【NVCR】のPBR推移は50倍!すごいっす。もう何もいえません。
ノボキュアnovocure【NVCR】業績推移、決算発表結果、財務諸表が知りたい。
ノボキュアnovocure【NVCR】の本決算業績推移
ノボキュアnovocure【NVCR】の本決算業績推移を示しています。
業績はちょうど、昨年の本決算で黒字にできました。ここからが楽しみです。
利益率は20百万ドル、4%付近。この少ない利益に対してのPER1800倍ですから、まあ、わかる気もしますね。
ノボキュアnovocure【NVCR】の4半期決算業績推移
ノボキュアnovocure【NVCR】の4半期決算業績推移を示しています。素晴らしく順調ですね。
過去経緯を見てみると、1Qで確実にへこんでいます。なぜかはちょっと不明なのですが、投資計画を決めて、本決算付近でお金を使わないように、最初に臨床試験費用を確保して使用する流れなのかも知れません。行ってみればルーチンに赤字を出す感じですね。6月決算では+になるでしょう。
ノボキュアnovocure【NVCR】の4半期決算利益率推移
利益率の推移を示しています。2020年で黒字転換したのですが、直近はおそらく営業活動にアクセルを踏んだんでしょうね。赤字営業に転落しています。
ノボキュアnovocure【NVCR】の過去株価チャートを見直すと、以下のようになります。
2020年頃から、利益率が上昇してきたタイミングで、恐らく機関投資家の買いが入り出しました。
2021年の出来高UPと株価上昇は既出の通りで、非小細胞がんのフェーズ3試験の結果が良さそうと思われたことが原因です。みんな、ちゃんとフェーズ3とか、チェックしているんですねー。
今後も沢山、試験結果が発表されるはずですが、そのたび毎に乱高下するはずです。目下は株価が下がっていますが、ひとまず141ドル付近が抵抗線となればいいですが、すーっと下回った場合は、120ドル付近まで一気に下げて来ると思います。
ノボキュアnovocure【NVCR】のキャッシュフロー推移
ノボキュアnovocure【NVCR】のキャッシュフロー推移を示しています。
最近では営業キャッシュフローがプラスとなり、投資にかけることができてきたようです。素晴らしいですね。まだまだ母体は小さいし、ニッチな分野なので、当面赤字でもいいからどんどん投資して、売上規模を拡大して欲しいステージです。
ノボキュアnovocure【NVCR】の決算日や配当日、配当が知りたい。
12月末が会計年度です。配当は若い会社で、売上至上主義的にシェア拡大に頑張っている会社なので、もちろんかなり長い間無しとなるでしょうね。
ノボキュアnovocure【NVCR】の今後の株価方向性が知りたい。
ノボキュアnovocure【NVCR】の今後の株価方向性として、60ドル~180ドルと大きな上下幅でのアナリスト予想が立てられており、株価はその範囲内に収まっている印象です。目下は120ドル~180ドル付近で推移するのでは?と個人的には考えています。
2022年の決算を見越して、すでに買われている株価になっていると考えていいでしょう。しかしながら、今後の試験結果が発表されるたびに、4月のようなお祭り相場になるはず。
かなりのボラティリティは覚悟する必要がありますが、10年とかの長期で、ぜひ取り組みたい銘柄であることは間違いありません。
GABUROはノボキュアnovocure【NVCR】に注目しています。
素晴らしい製品を作っていて、がん患者さんと医師、医療に貢献していますね。
利益率を追うのは後からでもいいように思います。
ぜひ、社会貢献として頑張ってほしいです。
さて、まとめです。
今回のノボキュアnovocure【NVCR】については以上となります。
ちなみに、他に伸びる銘柄をお探しですか?GABUROのとっておきの企業選定手法を下記で解説もしています。参考にしてください。
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